ベストピア
月刊ベストピア

2007年11月号 第249号

1.南足柄市監査委員

 私の自宅は南足柄市の山林の中にあります。市民になって33年になります。 緑豊かで空気のいい太陽の光のそのエネルギーが新鮮に感じられるいいところです。 職場は小田原市に置きましたが、住民税は南足柄市に納めていました。
 本年8月に監査委員に推選されました折に、受けるべきか否か随分悩みました。行政に関する知識は皆無ですから躊躇しました。 しかし、今までお世話になった地域社会に少しは貢献すべきであると判断し受諾しました。11月から監査に臨んでいます。
 はじめは名目的な仕事かなと思っていたのですが、実際取り組みますと監査という仕事は気分の重いものです。 日頃「査」の付く言葉にいいイメージはないと言い続けていたものですから、それをする側の立場に立ってみて感じることは、やはり快いものではありません。 今も税務調査を受ける立場にありますから複雑な気持ちです。
 公会計ですから仕組みはできており、末端で働く人々は忠実かつ熱心に仕事に取り組んでいるわけですから、それを監査するのは気が重いことです。
 本来起こり得ないはずの不正が、非常に小さい確率で発生します。 少し前には箱根町の収税官が滞納者から徴収した税金を着服したことで新聞を賑わしましたが、通常では考えられない行動です。 システム上必ず発覚するようになっていることがわかっているにもかかわらず、現金を手にすることによって人格が変ったとしか言いようがない事件です。 これを未然に防ぐのが監査制度ですから、組織にはなくてはならない機能です。
 現在多くの自治体では、健全な財政運営と効率的な行政サービスの推進に取り組んでおり、公会計改革もプログラムに載っています。 人口3万人以上の都市では平成21年秋までに地方行政改革新指針に基づいた公会計制度に移行することが指導されています。
 南足柄市は小田原市に隣接した人口44,247人の市で、監査委員は二人です。一人は、市会議員の中から選ばれます。 もう一人は知識経験者からとなっており、二人で共同して監査業務を担当しています。
 月三日間市役所に出向いて、常設されている監査室のメンバー三人の支援によって、月例監査と定例監査があります。 私が監査のときに心がけていることは、リラックスのための笑顔、ゆっくり話すこと、疑問に思ったことは相手の言葉でもう一度言ってもらうこと、 そして最後には相手の方の仕事のモチベーションが上がるように配慮するということです。 きっちりとルールにそった仕事をしながら改善点を見出してゆく積極的な姿勢も大切であることを民間人として訴えたいと思います。 任期が4年というロングランですが、それが終わるのが丁度70歳になります。神様がよく執り計らってくださった人生だとつくづく感じています。 短かくもなく長くもないピタット充実した期間で健康維持をしながら、誠実に果たしてゆきます。 人と組織に興味を持って研究所も創ってきましたので、その総集編を目指して学んでゆきます。

南足柄市のトピックス

(1)11月16日、10億円の寄付金の受ける。

 寄贈者は横溝千鶴子さん(88歳)が米寿の記念とし、教育基金として寄付。同氏は1999年にも大磯町に5億円を福祉目的で寄付しておられる。

(2)11月20日、足柄の森温泉「おんり一湯」がオープン。

 足柄森林公園丸太の森の隣にあり、日帰り温泉で紅葉が楽しめます。近くに大雄山最乗寺があり箱根外輪山への登山口もあります。

2.孫からの電話インタビュー

 今年四月から静岡県藤枝市に転居した孫娘(小学4年)から電話がかかってきました。学校の宿題でインタビューとのことです。
 テーマは「今と比べて昔は、ごみが少なかったのはなぜだろう。おばあちゃんやおじいちゃんにインタビューしてみよう」ということです。
 常識になっていることを、あらためて問われると即答に困惑することがよくあります。加えて相手の知識によって答え方を工夫しなければなりません。 私は考えてから後ほど答えると電話を切りました。
 塵が増えたのは物が豊かになったからとか、人口が増えたからと言ったのでは、この場合の答えにはならない、 その抽象的な事象をどうわかり易く子供たちに教えるか、学校も色々と考えているのだろうと思いをめぐらしながら、テレビの普及を事例にして考えてみました。

(1)テレビの歴史

1953年 NHK東京テレビジョン局が開局。1日4時間の本放送が開始される。
1954年 受信契約数1万件。プロレス中継で力道山が活躍。
1957年 東芝が国産初のカラーテレビを発表
1958年 受信契約件数約100万件
1959年 皇太子ご成婚パレード中継をみようとしてカラーテレビが爆発的に普及
1962年 受信契約数約1,000万件(普及率49.5%)
1964年 東京オリンピック
1967年 受信契約数約2,000万件
1975年 NHKカラー受信契約2,000万件
1982年 3,000万件
1989年 BS放送開始。その後はケーブルテレビやスカイパーフェクトTV等、BSデジタル放送と続いてゆきます。

 現在一家に2~3台のテレビがあり余っている状況です。一般的にテレビの寿命は10年位ですから、 毎年廃棄される台数は1億台に近いのではないか、但しリサイクル法の改正でテレビの廃棄が有料になったため、 やむおえず家庭に置きっぱなしになっている台数もかなりあり、潜在塵になっているようです。 テレビと同じように普及してきたのが、三種の神器となっている洗濯機、冷蔵庫も忘れてはなりません(三種の神器の用い方について警告があるようです)。

(2)塵が増えた原因

 物の豊かさと塵の増加との関係がどこにあるかを考えました。テレビ等の素材の多くが石油を原料にしてできている。 液体を固体化するという科学の発達がありましたが、この固体化されたものが元に戻らないで無くならないで、 役に立たない不要なものとして存在し続けることによって、塵が増えることになります固体を無くすために燃えやすいということが一般的でした。 木やぬれ落葉は燃やしても害はなく灰になったり、灰も肥料等として再利用できます。自然のものはいわゆる循環しているわけです。 ところがプラスチック製品は燃やすことによって空気中に有害物を発して公害を作り出してしまいました。 人工的に作ったものは、人工的になくさなければなりません。ここで再び科学が発達することになるのですが、今はその発達が限界に直面しているようです。 限界に来たという表現は正しくないと考えます。廃棄物の出るスピードに処理のスピードが追いついていないとも考えられるわけです。 但し次のことは事実です。人間が作ったものによって人間が支配されている。もっと簡単に表現すると、便利になりたくて人が作りでしたものによって、 人間に不安を作り出したということ。便利さの代償が不安であったというわけです。 今科学に求められていることは、造り出した原子力武器を安全に破壊することですが、誰か手をつけている人がいるでしょうか。
 塵の話に戻しましょう。私の家は山の中にあります。35軒で一つの自治会を形成しています。 毎年市の協力で林間に捨てられた粗大ゴミの回収を全員参加で行っています。捨てに来る人は、よく道路事情のわかっている人だと推定されます。 遠くの人は道がどうなっているのかもわからないところに入ってくることもありません。それらしき人には車を止めてもらって注意をします。
 今は廃棄物処理法で投棄は禁じられ、罰金が取られることになっていますが、なかなか守られることがありません。 投棄ゴミの中で一番厄介なのが、「使い捨てのオムツ」です。何年経っても土に還らないのです。木綿のものであれば土に還るはずです。 自然が人間の心無いちょっとした行動で汚染されてゆく例は富士山麓と同じことです。
 さて孫娘の質問に戻らなければなりません。

(3)孫への答のまとめ

1)物が豊かになった一つの例としてテレビの普及があります。50年前と比べて家庭にあるテレビの台数は200倍になりました。 テレビは15年くらいで壊れてしまうのでゴミになります。年間5千万台以上が壊れていることになります。 新しい製品が出ると買換える人も多くなるので、ますますゴミが増えていきます。
2)ペットボトルやプラスチックのような石油を原料とするものは燃やすことができないゴミになって残ってしまいます(木や紙は燃やして無くすことができます)。 生ゴミは小さくして土に埋めると肥料になります。
 なぜゴミが増えたのかも考えましょう。
 相手の能力を考えて答えなければならないので、もどかしさの残る回答になってしまいました。

3.電波法の改正

 テレビの話のついでに、電波法の改正実施が近づいています。 2011年7月から地上デジタル放送になるため、どこの家庭でもデジタル対応のテレビや受信設備が必要になります。 市場では数年前から対応が始まっており、今流行の薄型テレビは殆んどが対応しているようです。これによって出す必要のないゴミが増えてしまいます。 地上デジタルにするための工事が進んでいますが、地上デジタルにすることによって、省資源になるのでしょうか。メリットは何なのか。 単に影像の質が良くなるだけなのか、私には解りません。どなたか教えてください。
 それから1年半後の2012年12月22日(冬至)にはフォトンベルトに遭遇するという説があります。
 手元のウィキペディア百科事典では一部の人々の間でささやかれる都市伝説とあり、詳しい説明がありますが、 最近の異常気候をその前兆とみる人も少なくありません。
 南米の旅行のメッカになっているマヤ文明ですが、マヤ暦は紀元前3114年8月12日に始まり来る2012年12月22日に終わりとなっているようです。 マヤ暦の太陽黒点の周期と一致しているとのことで謎に満ちています。
 私には詳しい研究ができませんが、2012年の1年間に地上デジタルにするということは、何か関連があるのでしょうか。 科学と政治の結びつきがこの世の見えないところで存在しているのでしょうか。

4.いつ起きても おかしくないこと

 インドネシアの海洋で頻発する地震をみても日本での大地震もいつ起きてもおかしくはありません。 「備えあれば憂いなし」の諺をもう一度噛みしめておく必要があります。備える期間が長すぎて備えにならないユデガエルにならないようにしなくてはならない。
 今一つの備えはハイパーインフレですが、これも今のところじわじわですが、それが実感され始めました。 賃金こそ上昇しませんが、物価が上がっています。来年は目白押しの物価高を覚悟せねばなりません。 まず石油の価格ですが、5年前に中欧6ヶ国を旅した時、ガソリンの価格は全世界的に1リットル1ユーロになると感じてベストピアに記しましたが、 日本もそれに近くなっています。
 11月26日の金相場情報は要注意です。短い文ですが、内容の濃いものですから引用します。

 11月23日の海外金相場は急騰。COMEX12月限は21日終値比+26.10ドルの824.70ドルで終了した。 ―(中略)― ドル安や原油高を材料に投機資金が大量に金に流入した。1日の上昇率としては2月21日以来の最高水準となった。 ドルは対ユーロで最安値を更新し、ドル建ての金に割安感が出た。また、原油先物は需給通迫感が強まり反発した。
 NYMEX1月限は前営業日比+0.89ドルの98.18ドルで引けた。これは終値ベースの史上最高値となる。
      三菱ゴールドパークより
詳細はhttp://www.mmc.co.jp/cgi-bin/day

 いずれも個人の力で防衛できる手段はありませんが、どんな時も人類は知慧を出し合って、多くの犠牲を伴いがらも今日まで歴史を繋いできました。
 自然災害は近隣との協力体制が基本になりますが、遠隔地の人々とのネットワークも大切です。いずれも扶け合いの精神によって支えられています。
 経済災害は全員が被災者になりますので、個人的な対処が必要です。財産家の方は資産の持ち方の工夫も歴史を学んで実践することができます。 年金生活者は食物を作る技術を身につけておくことです。
 いずれにしてもこれからの災害を乗り切れる人には次の時代を生きる使命が託されるわけですから、選民という思想が生まれます。 ユダヤ人は選民意識が強いのは当然のように考えます。

5.お知らせ

 次回でベストピア250号になります。読んでくださっている方々も若干いらっしゃいますので続けたいと存じます。
 但し、難しい時代になり読みたくないものも送られているご迷惑を勘案しまして、来年から郵送を中止いたします。 早急にベストピア個人読のネットを立ち上げます。そこに掲載をしてゆきますので、ご希望の方はアクセスしてください。
 ホームページのアドレス等については次号詳しくお知らせいたします。